強迫性障害に気づいてしまった時
その後、就職で一人暮らしを開始したねん。25歳。
友達が迎えに来たので、「先に駐車場行っててー。戸締りして行くわー」とぼく。
自覚してなかったけど、かなりの確認行為で時間かかってたようで、友達が戻って来て、「何してんの?はよ行こー」って言われてん。
その時、あれ?ぼくの確認行為って、異常?と思ったね。
その後、出勤時の自分の異常な行動に気づきはじめたねん。
水の入った灰皿を、自然発火するんじゃないかと何度も何度も確認してたわ。コンロが勝手に火がつくんじゃないか、コンセントから発火するんじゃないかと。全部のコンセント抜いてたな。
うん、これは病気だ!おかしい!
気づいちゃったんだね。
でも、まぁいいや。ってそんなに気にしてなかったわ。まだその時は。
そして、どんどん壊れていった
結婚して、子供ができて、仕事変わって、役職上がって。
35歳くらいかな?
確認行為はひどくなって、さらに外出時の荷物が多くなっていったわ。心配性がひどくなった感じやね。
確認行為に時間がかかるから、出発時間は15分早めに設定。15分かけて確認しまくる。
その15分のリミットが迫ってくると、さらに緊張感が増してきて、確認衝動が抑えられない。
「自分、いい加減にしろー」「電気大丈夫やー」などと自分に言い聞かせて何とか外出。
会社は毎日遅刻ギリギリ。
運転は焦るし危ないし。
さすがに会社はなんとか欠勤せずに行けたけど、プライベートは何度か出掛けるのをあきらめたこともあったわ。
妻に確認行為を助けられ
救いは妻が出産帰郷から帰ってきたこと。
そう、専業主婦の妻がいてるので、確認行為をしなくてもいい!
これは気持ち楽になったね。ありがとう。
よく「強迫性障害を持つ患者の確認行為を、家族は手伝ってはいけない」
なんて書いてあるのみるけど、どうなの?
治療中で良くなっていってるんだったらその考えは正しいように思うけど、ただただパートナーや身内が苦しんでいるんだったら、少しでも気持ちを楽にしてあげてほしいな。
ぼくは当時救われたし、ひどくなったりしなかったよ。
強迫性障害と言う病名を知った
でも、妻が子供と散歩に行ってるときなんかは1人なので、出掛ける時はやっぱり確認行為をしてしまう。
この異常な行動は何なのか?
ぼくはただ心配性なだけか?
ふとネットで自分の症状を検索してみる。
「強迫性障害」
おぉ、病気だったのか!!
同じ症状に悩んでいる人がいたんだ!!
これは精神病?これは治さないとヤバイそうだぞ。
でも精神科なんて受診したら、薬漬けになるんじゃ?!(と勝手な想像)
うーん、まずは自分で治す方法を探そう!
ということでネット検索。
調べたこと
ネットで調べて行くと嬉しいことに強迫性障害についていくらか見つかったよ、この時点で2013年。やっぱりネットはスゴイよね。
いくつかの治療方法が見つかった。
ざっくり言うと、
1)気にするな
2)精神科を受診しろ
何じゃそりゃ。
ツボとか針とか食事療法とか漢方とか、そう言うのん期待してたんですけど・・・。(何に対しても運動とかダイエットっていう奴は島送り)
1)強迫性障害を気にするな?
「異常なほど、気にすること」が強迫性障害の症状なのに、『気にするな』だって。
強迫性障害じゃない奴が書いてるんだろうね。
知りもしないでよく言うよ!腹たったわ。
かっこいい言い方すると『認知行動療法』?
嫌いなものでも食べ続けたら好きになるって理屈?
毎日掃除してたら掃除が習慣になるって理屈?
何だかニッポン社会的な発想だなぁ。
自己啓発セミナーかよっ!
わからなくはないけど、そんな事できるん?
ぼくにはとても理解できなかったね。
2)精神科を受診
精神科を受診しろ。薬を飲め。徐々に減らせ。
症状は出なくなったっていうカキコミはそれなりにあるね。
「発達障害」に位置付けられてることもあるね。
でも精神科とか心療内科を受診したり精神系の薬飲むのってすんごい抵抗あるわー。
麻薬じゃないけど抜けられなくなるような気がする。
厚生労働省でも『抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)』と『認知行動療法』を勧めてるよね。
でも厚生労働省って薬屋への天下りで蜜月の関係だろうから、薬使うことを前提にしてるんだろうって思うよね。
セロトニンって言葉を調べると「鬱」に繋がるのね。
確かに鬱っぽい感じもするよね。
鬱を調べると「デパス」とか「パキシル」とか言う『抗うつ剤』が出てくるのね。
当時、抗うつ剤から抜け出せない、と言うカキコミが多かったこと。今もそうかな?
それに「精神科受診」っていう病歴が記録されると、生命保険に入りにくそうとか就職に不利なのかもって言う心配(個人の感想です)もあったから、ぼくにとっては精神科受診はかなりハードル高くて気軽に手を出せなかったわ。
結果、受診しなくて良かった。
でもここまでの調査が大きなヒントになったのです!