乗り継ぎに必要な時間は?
結論から言うと
①同じ航空会社での乗り継ぎの場合、2時間30分以上、できれば3から4時間。
②異なる航空会社での乗り継ぎの場合、6時間以上
ブログなどで乗り遅れたと書かれている方を散見しますが、ほとんどの場合、この「乗り継ぎ時間」というのを誤解されているようです。1時間では乗り継ぎはほぼ不可能です。
【乗り継ぎ時間「1時間」】とはどういう状態か見て見ましょう。
乗り継ぎ時間1時間とは?内訳
【乗継時間】とは「到着時間」と「出発時間」の間のこと、と言うと当たり前のように聞こえますが、よく理解しておかなければならないことがあります。
「目的地に到着して飛行機が所定の場所に停止した時」が到着時間。英語で「arrival time」(アライバル タイム)と言います。
「飛行機に乗客が着席してドアが閉まって動き出した時」が出発時間。英語で「departure time」(デパーチャー タイム)と言います。
【乗り継ぎ時間「1時間」】とはこの間の時間が1時間ということです。
乗り継ぎにかかる時間はどのくらい?
さて、実際乗り継ぐのにどのくらい時間がかかるのか、順に見ていきましょう。
あまりスムーズでない上海浦東空港の場合を紹介します。
①目的地に定刻に着きました。 0分
②ドアが開いて降りるまで 4分
③乗り継ぎカウンターまで行く 8分
④乗り継ぎカウンターで待たされる 20分
⑤セキュリティーチェックもたもた 20分
⑥搭乗口へ行く 8分
ここまで合計・・・60分。 ちょうど1時間です。
乗り継ぎ時間「1時間」というフライトであれば、これは実は ”乗り遅れる” ことになります。残念!!
なぜかと言うと
⑦飛行機に乗り込む 10分
が抜けているからです。
先ほど言いましたように、出発時間とは「飛行機に乗客が着席してドアが閉まって動き出した時」の時間です。
上の例ですと①から⑦の合計が70分。1時間10分かかっているので、【乗継「1時間」のフライト】の場合、10分オーバーで乗り遅れとなるのす。
「出発時間」の10〜15分前に搭乗口は締め切られますので、搭乗口まで行ったら締め切られた後だったと言うことになります。
怖い!
繰り返しますが、①から⑦までが乗継時間です。なので乗継時間1時間のフライトでは失敗して乗り遅れる可能性大です。
さらに15分ほどの到着遅れはよくあります。1時間の乗り継ぎは不可能だと思っておいたほうが良いです。
先日は、ウィーン発のブリティッシュエアウェイブがロンドン ヒースロー空港に20分遅れで到着しました。着陸体勢に入っていよいよ着陸って時に、地上の滑走路を別の飛行機が横切ったそうで、緊急離脱して再ランディング。。。これで30分遅れ。
しかも空港ターミナルビルに到着せずに、タラップで降りてバス移動。このバス移動に15分。
再ランディングとバス移動ですでに30分遅れ。
さらに手荷物チェックでモタモタしてる人とか機械の故障で15分ほどロス。
スムーズな場合と比べると1時間はロスしました。もともと2時間の乗り継ぎ時間を見ていたので、乗り継ぎには間に合いましたが結構焦りました。
よくある乗り遅れる要因
よく「乗り遅れた」と書かれたブログを見ていると、乗り継ぎ時間が少ないフライトを選んでいた方が多いようです。
大事なことなので何度も繰り返しますが、
出発時間の15分前には搭乗口にいなくてはいけません。
ですので上記の場合、【乗り継ぎ時間「1時間15分」】のフライトなら滑り込みセーフです。
しかしもし日本を出発するときわずかでも遅延すればアウトです。年末年始やお盆時期などは滑走路の混雑などで30分程度の遅延は良くあります。
さらに乗り継ぎ空港でターミナルビルに到着するとは限りません、バスで移動であればさらに15分ほどかかります。
わが家は1時間30分の乗り継ぎを上海で経験しました。到着後バス移動(汗)。空港内を子供と一緒に走りました。
さらに年末の長蛇の列の先頭まで駆け込み、係員に腕時計を指差すボディランゲージと大きな声で「I’m in a hurry!!
」で割り込ませてもらい、なんとか間に合いました。
たまに空港で職員と一緒に走ってる人を見かけますが、まさにアレでした。。。しかも上海で・・・日本人代表として恥ずかしい(汗)。乗り遅れなかったことは幸いでした。
長い時間乗り継ぎ空港で待つのもなんだかなぁ、と思って短い時間で飛行機を予約したのが失敗でした。
やはり次の注意のように乗り継ぎ時間は余裕を持っておくことが大事です。
最低乗り継ぎ時間
実は航空会社は最低乗り継ぎ時間を設定しています。同一航空会社での乗り継ぎです。
たいてい1時間です。先ほど「ほぼ乗り遅れる」と言った時間で設定されています。
この最低乗り継ぎ時間を満たしたものだけが市場で販売されていますので、購入できる乗り継ぎ便は乗り継ぎ時間1時間であっても「乗り継ぎ可能」と位置付けられています。
スムーズに行けば不可能ではないですし、路線としてのラインナップが増えますので、航空会社は1時間を最低乗り継ぎ時間に設定しているのでしょう。
ですのでこの「同一航空会社」で「乗り継ぎ便」として「市場で販売されている」ものは、「乗り継ぎ」が航空会社の責任範囲となっています。
もし、乗り継ぎの前の便が遅延した場合も、少しであれば待ってくれることがあります。航空会社の責任で乗り遅れが発生した場合、宿泊や食事の手配(と言っても最低レベルですが)を航空会社が行いその費用も航空会社が支払うことにになりますので、コスト削減や顧客満足度向上のため、極力乗り遅れないようにするようです。
乗り継ぎ時間の短い乗客を誘導するために、飛行機を降りてターミナルビルに入ったところで、航空会社の地上職員が名前の書いたカードを持って立っていることがあります。
ですが、1時間の乗り継ぎは危険ですし、ドキドキハラハラしますのでやめておいたほうが良いでしょう。
オススメの乗り継ぎ時間は?
経験上、
①同じ航空会社での乗り継ぎの場合、2時間30分以上、できれば3から4時間。
②異なる航空会社での乗り継ぎの場合、6時間以上
をオススメします。
では注意事項を確認しましょう。